前回は、次世代型の省エネ住宅『ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)』を満たすための条件をご紹介しました。おさらいしておきましょう。
1)省エネ性能の向上
2)エネルギーの面的利用
3)太陽光発電システムの設置
ZEH実現のための4つの方法
今回はこれらの条件を満たしZEHを実現するために、ゼロ・エネルギー化推進室が推奨する住まい作りにおいてできる工夫をご紹介します。
1)断熱性能を高める
消費する電力を必要最小限に抑えるために、断熱性能を高めましょう。断熱性能を高める方法については、スマラボでも以前ご紹介したことがあります。
例えば、窓にペアガラスを採用し、サッシ枠まで断熱タイプを使用する、家具は壁から離すことで暖かい空気を家具裏にも通りやすくして壁付近の温度をできるだけ低くしないなどです。
2)自然エネルギーを設計に取り入れる
先進性が認められる自然エネルギー等を取り入れた設計手法又は制御機構を持った機器を導入して、消費する電力をおさえましょう。
例えば、「通風・創風設計サポート」。これは、自然の風を活用し夏のエアコン使用を抑え省エネで快適に過ごす目的で、建築予定の設計図面・立地などの情報を基に、住宅に取り込む風(通風・創風)を快適性指標で評価し最適な窓サイズ・種類・配置を提案するサービス。
「照度センサー付き照明」は、部屋の明るさに合わせて自動的に調光し、ムダな消費電力をカットします。居室の窓から入光する太陽光による部屋の明るさを検知し自動で調光し、100%~5%の調光に加え設定した明るさが十分取れているときは消灯します。
このように、最新の技術を駆使した機器がたくさんあります。
3)太陽光発電システムを設置する
そして最後が、スマラボではお馴染みの太陽光発電システムを設置することです。太陽光発電システムによって得られる節約効果や、太陽光パネルの選び方など、基本的な知識から分かりやすく紹介していますので、ぜひご覧下さい。
『ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)』を実現するためにできること、いかがでしたか?これ以外にも、住宅メーカー各社が発売しているZEH関連商品をチェックするのもいいでしょう。住まい作りに関する専門的な知識を求められる場合もありますが、住宅メーカーなど身近な専門家に相談しながら、ぜひ次世代型の省エネ住宅を目指してみてください。