初期導入費の1/3まで支給:MEMSの補助金制度

マンション全体でエネルギー消費量を適正に制御する、環境にも家計にもやさしい「スマートマンション」。これについて語るときに欠かせないのが、そのブレーン的存在とも言える「MEMS(マンション向けエネルギーマネジメントシステム)」です。今回は、このMEMSをマンションに導入するメリットや関連する国の補助金制度についてご紹介します。

HEMS+MEMSで、電気料金が二重で安くなる。

MEMSについては前回の記事でもご紹介しましたが、念のためおさらいしておきましょう。MEMSは各住戸の電気料金を計算するための計測器「スマートメーター」と連携することで、住戸内の電気機器を制御し、電力使用量を抑えることができます。

また、MEMSを導入すると、HEMSとのダブルの効果で、電気料金を節約することができます。通常のマンションでは、各家庭が電力会社と個別に契約していますが、MEMSを導入するスマートマンションでは、全入居者が電力会社と一括で契約する形をとります。

一括で契約すると、マンションは安く電力を買うことができるため、各住戸の電気料金は通常と比較して割引が期待できるというメリットもあります。

(参考)節電・節約の決め手:電力消費量を“見える化”する「HEMS」システムとは?

補助金でコストが通常の3分の1に。

2013年4月からは、このMEMSの導入を支援するための補助金制度が始まりました。この制度は、MEMSを導入するスマートマンションの所有者が、MEMSアグリゲータ(=MEMS導入に関する事業者)とエネルギー管理支援サービスの契約を1年以上行う場合、初期導入費の一部が免除されるというものです。

このMEMSアグリゲータは、エネルギーを集中的に管理するシステムを持ち、集合住宅にMEMSを導入する事業を行っています。また、MEMSなどから得た情報を活用し、10%以上の節電を目標に事業を行う者として、一般社団法人の環境共創イニシアチブ(SII)に認可を受けた事業者でもあります。

スマートマンションの所有者はMEMSの補助金を受けることで、投資費用を抑えながら、マンション資産価値の向上を図ることができます。通常の3分の1のコストで、MEMSやHEMSの導入だけでなく、スマートメーターによる自動検針、太陽光発電、蓄電池などの創・蓄エネ設備が揃うのです。

経済産業省が推進するMEMSの補助金制度では、5月の時点で神奈川県と大阪府の12棟が対象として選ばれ、MEMSの導入対象になる住戸は合計で1,015戸にのぼっています。マンションをお持ちの方、また新しいマンションへのお引越しを検討している方は、補助金制度の詳細やこの制度を活用しているマンションを確認することをオススメします。

(参考)平成24年度スマートマンション導入加速化推進事業費補助金(SII公式ウェブサイト)

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