「土地」と「建築業者」の選び方

スマートハウスにかぎらず、マイホームを建てようと思ったときにまず決めなければいけないのが「土地」「建築業者」です。マイホームとは、ほとんどの方が一生に一度の大きな買い物ですから、できることなら失敗したくないと考えるのが普通です。

そこで今回は、マイホームの購入に詳しい、ライフスタイリングFP事務所の1級ファイナンシャルプランナー 尾崎大さんに「土地の選び方」「建築業者の選び方」について、お話をうかがいました。

「土地」を値段だけで決めるのは危険

尾崎さんのお話によると、マイホームの購入は不動産に関わるため、建築基準法などかなり複雑な法律がからんでくるそうです。

例えば、土地の坪単価が安いからという理由だけである土地を購入してしまうと、後になって水道管の設置や斜線制限の問題などが明らかになり、最初に想定していたよりも大きく費用がかさんでしまうという場合が珍しくないのだとか。そのような事態を避けるためにも、その土地にかかる「制約条件」を確認した方がよいでしょう。

また、「間取り」の観点では、その土地の形状などから建築者が希望するような間取りを実現できない場合もあるそうです。特に、坂の途中にあるようなお家では注意が必要。さらに、クルマが駐車場に入るための道路部分を敷地内に作らないといけない事態が発生し、その面積を確保するために玄関などの住居スペースが圧迫される場合もあるのだとか。

最後に、「費用」の観点では、企業が出している広告に掲出されている金額がすべてではない、ということを念頭に入れておくべきとのこと。その土地の条件や、希望する設計に応じて、値段に幅が出てくる場合も少なからずあるそうです。

尾崎さんは、「土地を購入するまえには、その場所が過去にはどういった地域であったか、将来的には地盤改良が必要な性質かなどを、近辺に分譲された家の事例などを参考に確認しましょう。また、土地選びは専門的な知識が必要になりますから、専門家である建築業者を味方につけて、アドバイスを受けながら一緒に選定するのがよいでしょう」とアドバイスします。

「建築業者」は「担当者」で選ぶ

さて、その建築業者ですが、一口に言ってもそれぞれ特性や得意ジャンルが異なるそうです。例えば費用の観点では、その会社が倒産したときの保証まで気配りがなされているか、銀行とのつながりで融資に関する優遇を受けられるか、などで差が出てくるのだとか。

尾崎さんは、「建築業者を選ぶ際、一番大切なのは “担当者” 」と言います。「マイホーム建築の最終的な目標は、家族が住みやすい住環境を実現すること。ですので、そこに住む家族に応じた間取りや好みをうまく汲み取って、一緒に家作りをしてくれるひとに出会うことが重要です」

その担当者の見極め方について、尾崎さんがコツを教えてくれました。

「実は、マイホーム建築というものは、住み始めてからの期間も含めるとクレームだったことがゼロという建築業者はなかなかいないはずです。ですので、過去に起こった失敗について話を聞いてみて、“曖昧にしてごまかさないか” “むしろ、そのときどのような対応をとったのか” を聞いてみるとよいでしょう」

さらに、「よく分からないなと思ったことはなんでも聞いてみる。そして、担当者を見極める力を培うためにも、いろんな建築業者、担当者に会うことをおすすめします」とのこと。

ちなみに、マイホーム建築に関するお悩みというものは、新築時にだけ起こるものではありません。その家に住み始めてから5年、10年と年月が経過してから気づくこともありますし、さらに家族構成の変更などによるリフォームも発生する場合もあります。

したがって、それぞれのお悩みに対応できる、様々な専門性を持ったプロの手助けやアドバイスを受けることが必要不可欠です。お悩みの内容に応じて、それぞれの担当者との相性を確かめながら相談するのがよいでしょう。

(参考)ライフスタイリングFP事務所公式ウェブサイト

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