期待高まる「スマホ家電」最前線

「外出してから電気の消し忘れを思い出したので、外出先から消したい」「帰宅直前に暖房を付けて帰るまでにお部屋を暖めておきたい」

そんな快適な暮らしを実現してくれると期待されているのが、スマートフォンで操作できる「スマホ家電」です。今回はスマートハウスでの暮らしをよりかしこくしてくれる、最新の商品をご紹介します。

外出先のスーパーで、家の冷蔵庫の中身をチェック。

電機メーカーの東芝は、9月下旬からスマートフォンで操作可能な「冷蔵庫」を発売しています。

同社が提供するホームITシステム「フェミニティ」に接続することで、外出先からスマートフォン、携帯電話で、節電サポート機能の設定、消費電力の確認などができます。また、冷蔵庫内の冷えが悪いときや、長時間扉を開放しているときにはメールで通知。そうした不具合が改善されない場合、ボタンひとつでサービスセンターに修理依頼の連絡をしてくれるそうです。

また、扉開閉回数や解放時間など使用状況に応じた省エネ・節電対策のアドバイス、節電効果などの情報確認もできます。遠隔地に住む家族の生活状況を冷蔵庫の使用状況を通じて確認できる見守りサポート機能もあります。あらかじめ設定した期間以上、扉開閉がないとメールで通知することもできます。

この冷蔵庫の目玉機能が、冷蔵庫内に取り付けられた「カメラ」です。外出先からこのカメラを使って冷蔵庫の中身を確認したり、設定した時刻、もしくは指示に応じて庫内を撮影して、その画像をスマートフォンで確認することができます。

これによって、外出先のスーパーで、家にある冷蔵庫の中身を確認しながら買い物をすることができ、無駄な買い物や買い忘れを防ぐことができます。さらに、冷蔵庫に入っている食材の管理や、それに応じたレシピ検索もできる優れものです。

冷蔵庫とスマートフォンの連動イメージ(東芝ウェブサイトより)

冷蔵庫とスマートフォンの連動イメージ(東芝ウェブサイトより)

帰宅途中にエアコンをON、着いた頃には最適な室温に。

電機メーカーのパナソニックは、スマートフォンで操作できる「エアコン」を発売しています。

例えば、これから到来する寒さが厳しく冬の帰路、冷えきったフローリングの床があるお部屋を裸足で歩き回りたくないな、というときには外出先からスマートフォンでエアコン(暖房)をONに。なんとスマートフォンからなら、「運転モード」など、指定された単語の音声に反応してエアコンの操作をすることもできるそうです。

電源のONだけでなく、運転モードやお部屋の温度など、運転状況の確認も可能です。これによって、うっかり電源を切り忘れたことを外出した後に思い出してもOFFにすることができたり、別の部屋から(例えば、キッチンから子ども部屋など)温度を調節することもできます。

さらに、今月・前月の電気代などをグラフで表示することも。スマートフォンの画面で確認できるため、気軽に楽しみながら節電に取り組めそうです。

盛り上がりを見せる新カテゴリー、求められる安全性

このほかにも、電機メーカーのシャープからはスマートフォンで操作する「ロボット掃除機」が発売されるなど、各社ともスマホ連動家電の販売を強化していますが、その背景には経済産業省による規制の見直しがあります。

経済産業省は2013年5月10日に、「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈の一部改正」を発表しました。これによって、電気ストーブなど遠隔操作した場合に事故が起こりやすい家電をのぞき、安全面などに関する9項目の条件が満たしたものにかぎり、通信回線を利用した遠隔操作が認められるようになりました。

利便性と安全性、どちらもしっかりと守られつつ家電が進化していき、私たち消費者にとっての選択肢が増えていくのは素晴らしいことですね。「スマホ家電」にはこれからも要注目です。

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