家作りに関する「お金のこと」

スマートハウスにかぎらず、マイホームの建築を具体的に検討しはじめたときに立ちはだかるのが「お金」の問題です。「どんな住宅ローンがいいの?そもそも住宅ローンのことがよくわからない」「マイホームは建てたいけど、将来きちんとローンを支払っていけるかが不安」と思わず躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、マイホームを建てるまえに知っておきたいお金に関する大切なことを、前回もご登場いただいたライフスタイリングFP事務所の1級ファイナンシャルプランナー 尾崎大さんにお話をうかがいました。

住宅ローンを組むまえに「家族の人生計画」を

住宅ローンには、「固定」と「変動」の大きく2つの考え方があります。固定は一定のペースで返済するもの、変動は高くなったり低くなったりと、そのときどきによって変化する金利に沿って返済するものです。途中で固定から変動に切り替えられるものもあります。 固定か、それとも変動か。どちらにするかを検討するためには、返済計画を立てなければいけません。

しかしそのためには、前提となる「家族の人生計画」を立てる必要があります。例えば、「現在・未来の家族構成の変化」「収入源やその金額の増減」などです。子どもができても両親は共働きできるのか、子どもが小さい頃も両親が共働きを続けられるのか、などはローンの返済に関わる大切なことです。

住宅ローンを組む際には、それまでに加入していた生命保険を見直すこともおすすめします。なぜなら、マイホームを建てる際に多く利用される、最長35年長期固定金利の住宅ローン「フラット35」には、ローンを返済する方が、万が一なくなってしまったときの生命保険がオプションで存在するからです。これを「団体信用生命保険」といいます。加入していた保険プランの金額や保証内容などを確認するとよいでしょう。

住宅ローンを組む際、一番気になるのが「利子」でしょう。「フラット35」の利用を検討する場合には、住宅金融支援機構のホームページで各金融機関の金利を確認することをおすすめします。ほかにも、変動型のローンで繰り上げ返済をして利子を削減する方法や、最近ではネット銀行が提供するさまざまな金融商品があります。いずれにせよライフプランナーや住宅ローンアドバイザーなど、専門家に一度相談しましょう。

「固定費」を削減し、ローンの返済に回す

家族の人生計画を立て、どのローンを組むかを決めても、「きちんとローンを支払っていけるか、やはり不安だ」という方はいらっしゃいます。そのために私たちライフプランナーは、将来的な収入、支出を見通すためのキャッシュフロー(お金の流れに関する計画)を明確にし、ローン返済のための具体的な予算編成を考えます。

このときに大事なのは、キャッシュフローの計画書を作り、将来の人生計画をシミュレーションして、それを「夫婦で共有すること」です。例えば、旦那さんが将来、実は新車を買いたいと考えているなど、夫婦のどちらかがローン返済に対して協力的ではない場合、どうしても家計の一体感がなくなり、ストレスが生まれてしまいます。かならず夫婦一丸となって、一緒に人生計画とキャッシュフローを共有し、意思を統一するようにしましょう。

また、人生計画を踏まえ、家計の見直しを行う際に重要なのが「固定費の見直し」です。外食や交際費など変動費を抑えるのはとても苦労が伴うため、固定費を見直すことが現実的です。見直すべき固定費の代表例としては、住宅ローンの金利、生命保険料などがありますが、もしスマートハウスを建てるのなら「光熱費」もその対象の一つです。そうして削減できた固定費をローンの返済に回せるような仕組みにすれば、返済の負担を軽くすることができるでしょう。

家作りに関するお悩みの中でも、お金のことは特に難しい。だからこそ、ライフプランナーや住宅メーカーなどの専門家に相談しながら進めていかれるのがおすすめです。

(参考)ライフスタイリングFP事務所公式ウェブサイト

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